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当初の発売予定時期から遅れてしまい、かなり待っていてくださった方も多かったですが、先週末に待望の『LZB』から第一弾となるデニムパンツがリリースとなりました。
今までにも、うちの店で取り扱っている色々なブランドさんと一緒にコラボってデニムを発売した事は何度もありますが、今回は、完全に一から全て自分のところで企画して作った物凄く思い入れの深いアイテムです。
なので、今回のブログは、少し長くなりますが、色々細かくご説明させてください。

僕自身、過去に自店の「オリジナルブランド」は勿論のこと、「ストリートブランド」をはじめとして「レプリカブランド」など様々なブランドのデザインやディレクションなどに携わってきました。
僕がこの服の世界に入ったのが今から15年前で、一番最初に働いたのが古着屋さんで、元々、ビンテージとかが好きで、本当の意味での「アメカジ」スタイルでした。
多分、今のストリートブランドを作ったり売ったりしてる同年代の人も、それが始まりという方も多いと思います。
その当時は、今のように完全にカテゴリー分けされたお店ばかりではなく、さまざまなカテゴリーのMIXスタイルみたいなお店が沢山あって、色々な意味で今より面白いお店も多かったです。
僕が働き始めたお店も、面白いセレクトのお店で、ヴィンテージの501XXと一緒に当時は人気絶頂だったイエローのマックス95とかのハイテクシューズ、新品のTOMMYやRRLなんかのインポートアイテムも一緒に並んでいたので、今思うと当時でも珍しいお店でした(京都では大人気でした)。
色々な商品にふれて、やっぱり原点の「アメカジ」と「ストリート」のミックススタイルみたいなのが好きな自分がいて、今のうちの店(lay-z-boy)の商品構成の流れにたどり着いて、自分でお店を始めることになったと思います。
まあ、そんな経緯があって今があるのですが、今回のデニムパンツは、その色々な部分を詰め込んだアイテムですので、是非見てください。





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まず、シルエットは、お尻周りとモモがゆったり目で、裾にかけてテーパードをきつめにして、全体的にはシュッとしています。
ゆったり目のパンツは好きですが、裾まで太いとボテッとなり、それは嫌だったんで、履いた見た目はスッキリなるようにしてます。
履いた感じは当然選ぶサイズによって異なりますが、ジャストでもゆったり目でも好みで履けるようなシルエットになってます。
あと、前のポケットも通常の5poketのデニムパンツとは異なり、チノパンなどに近い感じのサイドから手を入れやすくしてる仕様なのもポイントの一つです。





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僕自身、服はシンプルが好きなんで、パッと見は極力スッキリとさせて仕上げました。
ステッチも、同色で縫い上げて落ち着いた感じにして、履きこんで全体的に色落ちするとステッチの色が浮き出るようにしています。
あと、アクセントとして、バックのベルトループ部分と内側を赤のステッチにしてます。





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バックの右のポケットには、プラチナムシルバーのステッチで『LZB』の文字が入ります。
あくまでシンプルというテーマですので、この部分がパッと見た感じの目立つ唯一のポイントです。





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裾部分も外側はデニムと同色のステッチですが、内側は『赤ミミ』に合わせてレッドのチェーンステッチです。
『赤ミミ』仕様ですので、軽くロールアップして履いてもらいたいです。
また、今回のこだわりは、この『赤ミミ』で、他にも随所に取り入れて作りました。





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フロントの大きめにとったウォッチポケットにも『赤ミミ』を使用してます。





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あと、各ベルトループにも全て『赤ミミ』を使用してます。
ここまで、『赤ミミ』使ってるデニムパンツは、ハッキリ言ってあんまり無いですよ。





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そして、今回の一番のこだわりは、この内側のポケット部分にヴィンテージの「ディズニー」の生地を使っているところです。
今では手に入れるのが非常に困難な数十年前の「DEAD STOCK」のオールドミッキー柄の生地で、僕がまだ服の世界に入る前にL.Aに住んでいた頃、毎月ローズボールで行われるフリーマーケットに行って買って集めていたレアなものです(今回は大放出します)。





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アップはこんな感じです。
こっちが、LZB OLD NEW DENIM 1のタイプです。
使っている生地の部分によってデザインも若干異なりますので、世界に同じものは2つとないです。




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で別バージョンはこちらです。
こちらは、クラシカルな感じがとってもGOODなミッキーの総柄です。





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アップはこんな感じです。
こっちが、LZB OLD NEW DENIM 2のタイプです
どちらのタイプも、内側のポケットやヨークの部分にオールドミッキーの生地を使用いているので、履いている時は見えませんが、脱いだ時にチラッと見えます。
「はい、これドーン!」みたいなのよりは、さりげなくて良いと思いますよ(本当の意味の見えないお洒落です)。




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履いたらこんな感じです。
肝心のデニムの生地選びには勿論一番こだわり、ヴィンテージのデニムでもよく使用されたジンバブエ産のコットンを本藍で何度も染め上げ、履けば履くほどに「縦落ち」と濃淡の「ヒゲ」が出やすくなります。
また、生産に関しては、世界でもトップクラスのデニムの縫製のクオリティーを誇る岡山の児島で作り上げた『MADE IN JAPAN』にこだわった抜群の仕上がりで、皆様に自信を持っておススメ出来る「lay-z-boy」の『オリジナルデニム』となっております。
随所に赤ミミを使い、またポケットやデニムの内側には数十年前のヴィンテージのオールドミッキーを使用した今まで他にはない、古くて新しいこのデニムパンツは、まさに『唯一無二』の「lay-z-boy」独自のものです。

「ORIGINAL(オリジナル)」って日常あちこちでよく使われる言葉で、日本語に訳すと、「独創的」とか「独自のもの」って意味ですが、他の言葉で簡単に言うと『本物』って事ですよね。

こだわりにこだわり抜いて作り上げた『LZB』のメインコンセプトの「GENUINE WEAR」の名に恥じぬ、『本物』のデニムパンツが皆様をお待ちしておりますので、是非手にとってお確かめください。